パソコンを使い始めてはや20数年、これまでマウスは有線/無線とそれぞれ使ってきました。どの接続方式のマウスも、操作する=腕を動かすことが当たり前。だからテキストを書くときも写真をレタッチするときも、そこで発生する疲れは仕方ないものと割り切っていました。
ただ、長時間作業すると確実に疲れが蓄積されていて、腱鞘炎にこそならないものの、手首が痛くなることはしばしば。こうなると流石に無視できません。
だから、手に負担がかからないと噂のトラックボールが気になっていました。ただ、正直に言えば使いづらそう。それに手首は使わなくていいだろうけど、代わりに親指が疲れるのでは? などと考えていて、気にしながらもずっとAmazonのカートに入れて眺めているだけでしたが、とうとう思い切って買うことに。
結果、もっと早く買えばよかったと後悔することになりました。

もくじ
ERGO M575のスペック
今回購入したのは、ロジクールの「ERGO M575」というモデルです。定番モデル「M570」の後継機ということで、2020年11月リリースと発売から時間が経っていますが、こちらも引き続き人気のロングセラーモデルとなっています。
発売日 | 2020年11月26日 |
価格 | 7,400円(税込)*記事執筆時点のAmazon価格 |
センサー公称値 | 400dpi |
センサー最大値 | 最大2000 |
ボタン数 | 5個(左/右クリック、戻る/進む、ミドルクリック付きスクロールホイール) |
アプリ | Logi Options+(Windows/macOS) |
電源 | 単三形乾電池x1 |
電池寿命 | 最長24ヵ月(Unifying USBレシーバー使用時)、 最長20ヵ月(Bluetooth使用時) |
重量 | 145g |
公式サイト | https://www.logicool.co.jp/ja-jp/products/mice/m575-ergo-wireless-trackball.html |
カラーはグラファイト(M575GR)、オフホワイト(M575OW)、ブラック(M575S)の3色をラインナップしていて、M575Sのみ保証期間が1年、ほかは2年間の無償保証がつくようです。
普通のマイスに比べると本体サイズは大きいですが、動かすことなく操作するトラックボールの仕様上、このくらい大きい方が安定感があって置いた手が馴染みます。特に男性の方であれば、むしろこれより小さいと収まりが悪いかもしれません。

ボタンは左右クリック、左クリックについた2つ、スクロールホイールの合計5つ。クリックした際の動作についてはカスタマイズアプリ「Logi Options+」を使って割り当てられます。ボタンはしっかり押し込まないと反応しないので、誤タッチは気にしなくても大丈夫です。
電源は充電式ではなく、単三電池1本で動作します。ここは充電式にしてほしかった気もしますが、最長24ヶ月と長持ちしますし、いざというときに充電切れで使えないより電池を入れ替えればすぐ使える方が良いという側面もあります。
M575のユーザー評価
さて、世間のM575の評価について、AIを使っていくつか集めてみました。
【評価1】狭いスペースでも使いやすい:マウスに比べて手首の負担を軽減できます。デスクスペースをあまり取らないので、狭い作業環境でも使いやすいです。ボールの操作もスムーズで正確です。
【評価2】充電の手間が少ない:このバッテリー寿命には驚かされます。一度の充電でかなり長い期間持つため、頻繁に充電する手間が省けて非常に便利です。USBレシーバーとBluetoothの両方に対応している点も素晴らしいです。
【評価3】手にしっかりフィットして疲れない:エルゴノミクスデザインがしっかり考えられており、手のひらに自然にフィットするため、長時間の使用でも疲れにくいです。ただし、トラックボールに慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
M575のレビュー
それでは、実際にM575を使ってみた感想をまとめていきます。

使い初めて10分で慣れた
使い始める前に一番気になっていたのは、トラックボール独特の親指操作にどのくらいで慣れるかでしたが、10分も使えば慣れていました。
触ってすぐは恐る恐るボールを回していたのですが、どのくらい回すと画面上のカーソルがどの程度動くのかを確かめていくうちに、クルクルと思うがままに動かせるように。「慣れるのに少し時間がかかるかも」という声もありますが、数日〜1週間もすればまったく問題なく使えるようになるのではないでしょうか。
ただ、これは目的を持って自宅の環境で使っているからで、家電量販店で試しに触ってみたときは慣れる気がしませんでした。同じように店頭で触ってみて「自分には使えそうにない」と思った方、そんなことはないので安心してください!
手首だけでなく身体が疲れにくい
マウスを動かすのに手首を使うので、トラックボールにすることで手首の疲れがなくなることを期待していました。実際にはそれだけでなく、肩や背中が疲れにくくなっているのを実感しています。
トラックボールの底面には滑り止めがついていて、使いやすいポジションにセットした後にズレることはそうそうありません。ベストの状態をキープできるため、変に身体を緊張させることなく、身体を動かすのも最小限で済みます。
もし椅子がちょっと低い、などで身体に負担をかけているのであれば、マウス操作はより一層疲れるものになるでしょう。トラックボールは無理に身体を動かさなくて良いため、そういった負担を軽減できるようです。
机が広く感じる
マウスとの大きな違いの一つは、本体を動かさないこと。これまでは机の上にマウスのためのスペースを確保していましたが、トラックボールであれば本体に乗せた手が干渉しない程度のスペースを空けておけばOKなので、机がずいぶん広々と使えるようになりました。
特に資料を手元に置いておけるのは便利で、ちょっとした調べ物をしたいときに席を立つ必要がなくなりました。コーヒーやおやつも問題なく置くことができるのも嬉しいところです。
充電式ではないがバッテリー寿命は優秀
上の方でも書いたように、M575は単三電池1本で動作します。外付けキーボードなど、最近はパソコン周りのデバイスは充電式のものが増えているなかで、電池式は正直どうかな、と思っていました。
ただ、以前に単三電池2本で動作するMac純正のマウスを使っていましたが、結構な頻度で電池切れとなり困っていたことを考えると、単三電池1本で最長20〜24ヶ月持つというのであれば気にするほどのマイナスポイントではないとも思えます。
まだ購入してから3ヶ月ほどなので、まだまだ検証期間は少ないのですが、それでも問題なく動作しているので、このまま半年、1年とバッテリーが持ってくれるのであれば、コスト的にも良いのではないでしょうか。
M575のレビューまとめ
M575はトラックボール初心者が触ってもすぐに慣れることができる、非常に使い勝手の良いモデルです。
マウスからM575に置き換えることで、長時間の作業も楽になりました。スペースにも余裕が生まれて、作業効率の面でもプラスの影響がありました。
- 思ったよりずっと早く慣れる
- マウスより圧倒的に疲れにくい
- 電池持ちが良い
- 見た目は若干安っぽさがある
- 定期的に掃除が必要
- 高機能モデルと比較するとシンプル
いかがでしょうか? トラックボールが気になっていた方に、ロジクール「M575」のレビューが参考になれば幸いです。

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